第65章

紬が教室に入った瞬間、真っ先に雪乃が目に飛び込んできた。

ぱあっと目が輝く。

――わあ。雪乃の首のところに、やたら太ったカモ……じゃなくて、でっかい悪霊が乗ってる!

紬の視線に気づいた悪霊が、すっと顔を上げる。ぎろり、と紬を睨みつけてきた。余計なことはするな、と言わんばかりに。

蒼海が低い声で言った。

「やっぱりここにいたか。つむき、今日はお前の出番だぞ。師匠に、ちゃんと成長したところ見せてみろ」

紬は小さな拳をぎゅっと握り、きらきらした目で頷く。

「うん!」

そこへ若い女の先生が入ってきた。神崎旭と紬を見つけると、にこにこしながら声をかけてくる。

「紬ちゃんよね? 今日は...

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